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頭の中の日本語

試運転中

最近感動した二つの作品

音楽

お仕事のほうは、最近また新作をいくつか作りましたので、近いうちにアップしたいと思っています。

気分転換に常夏のバリ島から、日本の秋気分で本と音楽の話題を。

どちらも非常に内省的で、魂の深淵に触れるような要素を含んだものですので、くつろぎの雰囲気からは日本からブラジルに行くくらい遠いです(汗。このようなレビューを載せるのって、ちょっとためらう部分もあるのですが、自分に正直に他人にも正直でいたいと思いますので載せてみます。

The Dreaming
1982年の作品。
愛のボーダーラインの深淵とした世界に潜む沢山の心を一つ一つ曲にしたようなアルバム。人によっては超おどろおどろしいと思うかもしれません(怖がりの人には勧められないです)。

このアルバムを作るに至らせる心境の中、彼女が溜め込んでいたものを放出するのに、レコーディングという地道な職人的作業によって、精神のバランスが取られていたような部分があると思います。音響のことはよくわからないのですが、72トラックで録音し、そのうち半分をボーカルに当てているそうで、その録音方法は当時、狂気の沙汰だったようです。

初めて聴いた時はまだ私はとても若くて、とにかく全体の凄さに圧倒されました。

今、このアルバムを初めて聴いてから20年近い歳月を経て再び聴いてみたわけですが、私にとって一種のヒーリング・ソングになりました。ときどきは思い出してみたい色々な感情が音となって残っていますので、アルバムのページをめくるような感じはセンチメンタルになります。特に「night of the swallow」は胸が締め付けられるような、ミゾオチをナイフで刺されるような気持ちが甦ります。色んな感情をそのまま味わうことは、私には癒しに繋がるようです。

このアルバムがあったからこそ、次作「Hounds of Love」に行き着いたのでしょう。「The Dreaming」は全く閉じてるけど、「Hounds of Love」はホント羽ばたいていると思います。 そして「The Dreaming」はケイトブッシュが己の神に完全に忠実になった、記念すべき素晴らしいアルバムだと思います。

The Dreaming

The Dreaming


ユング自伝〈1〉―思い出・夢・思想

「私の一生は無意識の自己実現の物語である」というプロローグから始まるユングの自伝。
先日、このユング自伝〈1〉を読み終えました(ユング自伝〈2〉もあり、只今読書中です)。 この本に出会えたことを心から感謝いたします。 読んでいて、この本にもの凄く救われましたし、沢山のヒントもいただきました。
特に「無意識との対決」の章は素晴らしく、ユングユングらしいオリジナルな方法で、自己の中心まで辿り着く、その道のりが書かれていています。心と精神のお医者様なので、その道のりも半端じゃなかったです。
ユングの誠意ある言葉に励まされ、とても感動しました。

ユング自伝〈1〉―思い出・夢・思想 (1972年)

ユング自伝〈1〉―思い出・夢・思想 (1972年)