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頭の中の日本語

試運転中

逆送の中に祈りを込めて

こんにちは。
ここ最近、猛烈忙しくて、ブログもすっかりご無沙汰してしまいました。
今回は久しぶりにスクリレックスについてです。

私がスクリレックスの音楽に出会ってから約2年になろうとしています。彼はどんどん現在進行形で生きているわけなので、また昔の曲を掘り返すのか!と言う感じですが、YOUTUBEを見ていたらスクリレックスの曲のリバース(曲の逆回転)で面白いものを見つけました。

以前から、存在自体は知っていたのですが、以下の動画を見るまでよく意味が分かっていなかったのです。こちらはスクリレックスではなくて、バッハの曲の構造についての解説動画です。まるで魔法です。

動画を見ていただくと分るのですが、バッハの音楽は順送と逆送の組み合わせで一つの音楽が成り立っています。これを見て、今までスクリレックスの音楽でバックワードやリバースのタイトルでアップされていたyoutubeの動画の意味が分かりました。英語の意味をちゃんと理解すれば「逆送ですよ!」と分かりそうなのですが、それまでは逆送と順送が混ぜこぜになっている印象で何のことだかよく分かっていませんでした。私の脳みその問題もありますが、なんせ曲が普通に聴こえてくる部分があるので「??」だったのでした。
「??」となった時はもう少し深く掘り下げて考えないと素通りしてしまう、、、ヤバいなーと反省。

以前、「SKRILLEX名作のご紹介 その2。First of the Year (Equinox)の秘密(→こちら)」で曲中に隠されたメッセージについて書いたことがありますが、今回は曲中に隠された「祈り」とも言えるメッセージです。

まず、Scary Monsters and Nice Spritesの逆送から。
私は最初の歌の部分、最後の歌の部分のピッチをごちゃごちゃにしてるのかなー、よくわからないけど、よく似てるし、と思っていたのですが、実は逆送していたのでした。
リバース(逆送)の手法はyoutubeの逆走系のアップロード動画の充実から、DJの間では当たり前の事で、既に定着しているものと知りました。スクリレックスという名前自体が発音するとほぼ「回音」になっていることにも注目です。おそらく最初から曲の逆送にメッセージを込めることを意識していたのかもしれません。

こちらがScary Monsters and Nice Spritesの逆送。

順送で最後の歌詞の逆送が最初に挿入されています。

この日記に何度も載せておりますが一応本家の順送の動画も貼っておきます。

 
 
 
では、次にMy Name Is Skrillexです。こちらはシモードニラップとなっています。私も今調べて知ったばかりの言葉なのですが、前から読んでも後ろから読んでも同じ言葉になる回文に対して、シモードニラップとは前から読むのと後ろから読むので言葉の意味が変わるものを指します。

問題のMy Name Is Skrillexの逆送です。逆から聴いても素晴らしい曲です。
「My Name Is Skrillex(僕の名前はスクリレックス)」は逆から聴くと「Skrillex save me now(今スクリレックスが僕を救ってくれる)」となります。

曲の最初の方、つまり逆走の最後のほう(3:50過ぎあたり)は何度も繰り返しているので、聴き取りやすいです。「Skrillex save me now」と呪文のように唱えております。
もう命がけじゃないですか!かなり泣けました。

こちらは順送です。

途中、曲の2分目くらいから始まる絶叫は音を崩しすぎてて何を言っているのかわかりませんが、逆送で聴こえるものが、普通に順送で録音したものだと思います。言いたいことを言って音を壊しているので、そのクッキーの形が妖精だったのかモンスターだったのかは分からないけど、味だけは分るという状態です。
 
 
 
最後にエリー・ゴールディングとスクリレックスが産み落とした名曲「Bittersweet」。
こちらも逆送がふんだんに使われています。
この曲の中盤で逆送と順送が入れ替わるところなど、バッハの手法を想起させます。

こちらは順送。逆送部分には順送にした場合の歌詞が付いています。

 

スクリレックスの音楽は曲や音色だけではなく、コンセプトや構造まで、本当に面白いと思います。
しかも、命がけって感じの余裕の無さが最高です。